金属箔とは、ステンレス素材を厚さ100ミクロン以下(1ミクロン=0.001ミリ)まで薄くしたものです。
具体的には、ハードディスクドライブの磁気ヘッドを支えるサスペンションや、
自動車の排ガス処理用ハニカム体などの素材として使われています。
当社のサスペンションは、世界で約90%のシェアを占めています。
金属箔の極薄化でも、業界をリードしています。
その応用範囲は広く、いろいろな新しい分野で期待されています。

その秘密はどこにあるのでしょうか?


薄くするというのは、ものすごい技術なわけです。

金属箔の極薄化について教えてください。

金属箔は品質や形状などに厳しい精度が要求されますが、当社の特徴はそれらをクリアしながら、より薄くできるということです。最近、世界最薄といえる厚さ8ミクロンの金属箔を製品化しました。これは、たとえばスマートフォンなどに搭載されるリチウムイオン電池に使われるんですが、薄くすれば、そのぶん電池を小型化・軽量化できて容量を大きくすることができます。つまり、スマホを長く使えるようにできます。そのため、各社がしのぎを削っているんですが、ステンレスをここまで薄くするのは非常に難しいです。世界でも、うちの真似ができる会社はないと思います。

一貫して仕上げる総合力が、最大の強みです。

それほど薄くできるというのは、やはり技術力があるからですか?

もちろん技術力もありますが、重要なのはグループの総合力です。私たちは原材料の溶解から製品まで、一貫した管理のもとで製造しています。そのため、「バルク」と呼んでいる素材自体にも高いクオリティを持たせることができるんです。たとえば、市販されているものより工程の時間を長くかけたりして、バルク材に含まれている介在物、つまり不純物を減らして高純度にできるわけです。もちろん、形状も高いクオリティで作れますが、大切なのはやっぱり素材なんです。バルク材をよそから買って圧延するだけのメーカーも多いんですが、私たちには原材料から製品まで一貫して仕上げる総合力があります。それが、私たちの強みです。

素材だけじゃなく、加工法まで提案します。

なるほど、技術を含めた総合力が大切なんですね。他にビジネスで気をつけていることはありますか?

たとえば、リチウムイオン電池ケースは1枚の平らな金属から仕上げる「深絞り」の技術で作られています。これは単純そうですけど、ものすごい技術なんです。でも、商品によって絞りの深さや角度が違いますから、商品ごとに素材の内容も変えなきゃいけない。それは、どんな形にしたいのかというお客様のニーズをつかんでいないとできません。実際に、加工をするのはお客様です。しかし、私たちは単に素材を提供するだけじゃなく、素材を使ってもらうために加工の条件まで提案する必要があります。お客様に満足してもらうためには、商品の加工法まで考えて開発することが大切なんです。

私たちの技術ポテンシャルは高い。

お客様に、こういうふうに見てもらいたいというのはありますか?

そうですね。お客様には、私たちの技術ポテンシャルは高い、まだまだ可能性を秘めていると思っていただけるとうれしいです。私たちが今やっている事業はどれも20年、30年と研究開発を続けてきたものです。まず、ベーシックな技術をしっかり固めたうえで応用開発を行い、製品化しています。そのベーシックな部分が、私たちの財産です。これだけ長く研究開発してきたわけですから、他社も簡単には追いつくことはできないし、真似もできないと思っています。金属箔をはじめ、ニッチなところで高いシェアを獲得している製品が少なくありませんが、そこが私たちの存在価値です。これからも、先進技術分野で独創的な製品を開発していきたいと思っています。


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